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プライドフラッグ

臨床に携わる医師向けに『LGBTQに関するヘルスケア学習プログラム』を開発し実施しました。

2023年度は月に1回の頻度でオンラインで開催し、

半年間に渡ってこの学習プログラムを提供しました。

オンライン学習会では、講義だけではなく

当事者の方に体験談をシェアしていただいて対話をしたり

ロールプレイを用いた問診の練習といった実践的な学習を行うことで

臨床の場で生かせるレベルまで学習を深めました。

このページでは、参加者の方の感想や、提供した内容を紹介します。

プログラムに関して更に詳細に知りたい方は、

日本医学教育学会の学会誌で報告した論文(2022年度)をご覧ください。

2022年度の開催報告はこちらのページをご覧ください。

にじドク学習コース2023の報告

参加者一覧(2024年3月現在。敬称略

松島海岸診療所 家庭医療専門医 医師9年目   菅野 耀介

君津中央病院大佐和分院 家庭医療専門医 医師12年目     村山 愛

淀川キリスト教病院 小児科医 医師6年目 寺田悠里子

  関西医科大学附属病院 産婦人科専門医 医師6年目        鈴木 凜

社会医療法人愛育会 福田病院 産婦人科専門医 医師7年目    荒井 稚未

日本医科大学多摩永山病院                         

小児科専門医,アレルギー専門医 医師24年目     松本 多絵

 足立病院・四条烏丸レディースクリニック 産婦人科専門医     亀井 沙織

安房地域医療センター 総合診療科・感染症科 医師21年目     曽木 美佐

東京都立小児総合医療センター児童思春期精神科   藤田 裟織

2024学習コース.jpg
細いストライプ

参加者の感想

小児科6年目の医師です。実臨床では同性カップルのお子さんを時々見るくらいでしたが、友人からこのコースがあることを知り、臨床の幅を広げるために参加しました。半年に渡り、宿題として映画や書籍を読み、月1回集まり、他の学習者と学び合い、腹を割って話し合いを繰り返し、最後には自分のプロジェクト(院内勉強会)を発表する学習会は毎回非常に刺激的でした。学んだことや感じたことをアウトプットする機会が多く、無意識の自分自身の中の偏見とも向き合い、さらには話し合いや模擬患者さんへの実践を通して、他者から自分の対応がどう見えているのかフィードバックを頂く機会は貴重でした。問題意識を持って周りに働きかけ、存在する差別に立ち向かうには、感情への訴えに限らず基礎知識とデータを持って論理的に話す必要があり、それに必要な土台とネットワーク、行動力を育てて頂きました。アットホームで皆さんと仲良くなり、楽しかったです!

寺田 悠里子 先生
足立病院 産婦人科
亀井 沙織 先生

ものすごく有意義な学習コースでした。半年間、月1回日曜の13時から16時半、毎回とても練られており非常に濃い内容でした。直接当事者の方の声を聴かせていただく貴重な機会もありました。

「LGBTQについてなんとなく知っている。」から「LGBTQについて説明できる。セクシュアリティが原因で差別されたり、生きづらさを感じることが多い。医療へのアクセスにも困難あり。」と理解が深まりました。

これで終わりではなく、学び続けること、仲間を増やしていくことの大切さを感じています。この学習コースでは一緒に学ぶ仲間から実践する勇気ももらいました。これからも、できることを自分の場所で実践していきます。

松島海岸診療所
菅野 耀介 先生

学習コースでは映画や本による事前学習に始まり、当事者の語りやロールプレイなど大変貴重な学習機会を戴きました。単なる知識や思いやりでは解決しない、セクシャリティに関わる様々な問題を認識することができました。今後は自分の関わる組織で学びを広め、仲間を作り、誰もが働きやすい組織づくりと、誰ひとり取り残さない医療・介護の実現を目指し活動していきたいと考えています。本学習コースに感謝申し上げます。

学習コースの内容

アイスブレーク(顔合わせ)

学習目標

・LGBTQの患者を歓迎する受診環境を作る方法を述べられる

・セクシュアリティに関連した用語を理解し、適切に使用できる

・ LGBTQの人々のさらされている健康格差や健康に関する行動(メンタルヘルス、物質依存を含む)について概説できる

・ LGBTQの人々が直面することのある医療アクセスの障壁について説明できる

・性的指向や性自認を変更する行為に科学的な根拠はないことを認識する

事前課題

・書籍『医療者のためのLGBTQ講座』(吉田絵理子 総編集, 南山堂, 2022)

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